群遅延の変動はどの程度聞き取れますか?
参照
モニタリングスピーカーが、信号の入力から出力までの遅延をできるだけ小さくするように設計されている場合、通常、低い周波数ほど遅延が増加します。これは、完全アナログ設計のスピーカー(パッシブおよびアクティブ)だけでなく、デジタル信号処理(DSP)を使用したスピーカーにも当てはまります。
遅延の可聴性は、周波数帯域ごとの遅延の差の大きさや、遅延が発生する周波数範囲の広さによって異なります。狭い周波数範囲で遅延の差が大きい場合、広い範囲で均等に遅延が発生する場合よりも、人の耳に聞こえやすくなります。
また、人は中域の周波数(約500 Hz〜4 kHz)における遅延の変動に最も敏感です。研究によると、ラウドスピーカーで聴く場合よりも、ヘッドホンで聴く場合の方が遅延の変動を検出しやすいとされています。ヘッドホンリスニング時の最も敏感な人の検出限界(丁度可知差異とも呼ばれます)は、通常、最も敏感な周波数範囲で 0.5〜2 ミリ秒とされています。
Genelec のモニター設計では、モニターの通過帯域において、遅延変動がこの検出限界を下回るように設計されています。
遅延変動の検出限界の詳細については、以下をご参照ください。
https://www.aalto.fi/en/news/the-human-ear-detects-half-a-millisecond-delay-in-sound
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