GLMは周波数特性のディップを修正しないのはなぜですか?

周波数特性のディップは、反射によって生じることがよくあります。直接音と、天井や床などからの反射音が特定の周波数で位相がずれるためです。この周波数が高くなると、反射波の影響も大きくなります。そのため、ディップをブーストすることで補正するのは効果的ではありません。ディップを補正するために、プラス方向のゲインを持つパラメトリックフィルターを使用すると、以下のような悪影響が生じる可能性があります。

  • ヘッドルームの減少: ブーストした周波数でゲインが増加するため、ヘッドルームが失われます。たとえば、EQで+3dBの設定は2倍のパワーを必要とします。

  • リスニングポジションによる変動: ディップの位置や形状はリスニングポジションに依存するため、ポジションが変わるとディップの中心周波数も変化することがあります。最悪の場合、ディップがあった周波数にピークが発生し、ブーストしたフィルターによってさらに増幅される可能性があります。

  • リンギングの発生: 正のノッチフィルターを使用すると、時間領域でリンギングが発生します。特に低周波数帯やQ値が高い場合に顕著になります。

  • 位相特性の変化: 非対称のノッチフィルターはスピーカーの位相特性を変化させ、ステレオイメージを損なう可能性があります。特に低周波数帯以上で発生しやすくなります。

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